新潟県 新発田(シバタ)市にある
なかま書道教室
講師の中山薫風(くんぷう)と申します。
書道団体は全国に多数あり、書道教室は数えきれないほど存在します。
そんな数ある教室の中でこのページにお立ち寄りくださったご縁に、心より感謝申し上げます。
書道教室はたくさんあるけれどどこに通ったらいいか迷うなぁ・・・
という方は多いと思います。
また
教室の指導内容はもちろん重要だけど、指導者の人となりが分かった方が安心して受講できるな
という方も多いと思います。
そんな方に向けて、私が書を始めたきっかけと、どのように指導に向き合っているかをお伝えします。
私が書を習い始めたのは、30歳の時。(2009年)
それまで専業主婦として家で過ごす日々でしたが、次男が幼稚園に入園したのを機にずっと習いたかった書を学び始めました。
実家の近くにある書道教室です。
先生は地元で30年以上に渡り書道教室を続けて来られた、名実ともに素晴らしい方です。
私には妹がおり、妹は幼い頃からその教室で書を習っていました。
まだ実家にいた頃 妹の書いた美しい書作品が家に飾られると、とても見事で私はいつも見惚れていました。
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思い返すと、私は幼い頃から字を書くことが好きでした。
小学生時代の学校の授業内容などはほとんど記憶にありませんが、ノートをきれいに書きたくて字を何度も消しては納得のいく字を書こうとするような子どもだったことを思い出します。
それなのに当時、なぜ私は書道教室に通いたいと親に言わなかったんだろうと今更ながら不思議に思います。
習いたかったのに習わせてもらえなかったという訳ではないのです。
ただ、当時の私の興味が「筆で字を書くこと」には向いていなかったのだと思います。
成長するにつれて、美しい字を書く先生や友だちに出会う度に私もそうなりたいと思うようになり、こっそりと真似をしながら美しい字を目指していました。
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東京で学生生活を送っていた頃のこと。
自宅で何の気なしにつけたNHKで「趣味悠々」という教養番組をやっていました。
「たのしい暮らしの書道」
というシリーズで、
石飛博光(いしとびはっこう)先生
というご年配の優しそうな先生が季節の一筆箋や年賀状などの書き方を指導していくものでした。
この時石飛先生の書を目にした時の
衝撃と感動を、私は今でも鮮明に覚えています。
私の中の「書道」という概念が一気にひっくり返るほどの感動でした。
石飛先生はいろんな形の筆を使ったり絵の具を使ったりして
「ザッ」 「スー」 「ドンッ」
などと筆の動きに合わせて声を出し、次々と素敵な作品を生み出します。
何よりも、字を書くことを心から楽しんでおられる様子が画面を通して伝わってくるのです。
見ている私まで自然と笑顔になり、一緒にその場を楽しんでいるかのような気持ちになりました。
こ、これは…
━━━(゚o゚〃)━━━!!!
私は興奮し、こんなに素敵な書があるなんて、こんなに素敵な字を書くなんて、このお方は一体誰なのだろう?!
と、テレビを消した後も一人でドキドキしていたほどでした。
この時
いつか私もこんな風に字を書きたい!!
と、心から思ったのです。
20代前半の頃のことです。
当時昼間は派遣で働き、夕方から大学の二部で授業を受け、その後運動部で運動していた苦学生だった私は、いつの間にかその感動を心の隅に追いやって、いつか書を習うんだと思いながら10年余りが過ぎていました。
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ところが最適な時はちゃんとやって来るのです。
大学卒業後に私は新潟に戻り、その後結婚し二人の子を授かりました。
次男が幼稚園に入園し、自由な時間を少し持てるようになった時に私は書道教室に通い始めました。
久しぶりの落ち着いた空間。
墨の香りに包まれ、白い半紙を目の前に自分の心とじっくり向き合える時間。
これは育児に追われていた当時の私にはとても贅沢で、何ものにも代えがたい貴重な時間でした。
そんな嬉しさもあって私は夢中で書の練習に励みました。
一回約二時間。
多い時は三時間ほど居座って書き続けていたと思います。
そんな迷惑な私を先生は優しく見守り、適切にご指導くださいました。
書いても書いても思うように書けない日もありました。
練習するほどどんどんおかしな字に
なっていく日もありました。
筆の動かし方が分からなくて、分かってもできなくて、悔しくて涙ぐみながら書いた日もたくさんありました。
でも本当に本当に楽しかったのです。
「今だから、きっと今の私だからこの時間をこんなにも大切に思えるし楽しむことができるんだ。」
そう心から感じていました。
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ある日教室で何気なく、私が書道を始めたいと思ったきっかけを先生にお話ししました。
石飛先生の書に触れた話です。
すると驚いたことに、私が現在師事している先生が、石飛先生と師弟関係にある先生に師事しているということがわかったのです。
Σ(゚д゚;)
驚きすぎて言葉を失った私。
この奇跡のようなご縁から、石飛先生のお弟子さんであり先生の師である
金敷駸房(かなしき しんぼう)先生
の錬成会に、私も参加させていただけるようになりました。
金敷先生は、毎日書道展の審査員、NHK大河ドラマ等の書道指導等、書に関することの多方面でご活躍されています。
最近では美容科 IKKOさんが師事されていることでも有名です。
金敷先生はものすごくご多忙にも関わらず、全国各地を飛び回り書の普及にご尽力されています。
先生の書はとても華やかで美しく、書いているお姿は筆が魔法のスティックのように見えてしまうほどです。
幸運にも私はこのように素晴らしい先生方とのご縁に恵まれ、自分の好きな書を楽しく学ぶことができています。
先生方の書表現の巧みさや繊細さに少しでも近づけるよう、まだまだ精進する日々です。
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長くなりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。
私は書の道を歩み始めたのが遅いので、経験や知見がまだまだ浅いのが現状です。
けれども理想の字を書けるようになりたいという気持ちをもって教室に来てくださった生徒さんお一人お一人に、私のできる限りの知識をお伝えし、心を込めて丁寧にご指導する心持ちで日々指導に当たっています。
なかま書道教室の「なかま」は「仲間」の意味も込めています。
書の楽しさを分かち合える仲間が一人でも増えたら、とても嬉しいです。